ローカルリスナーとシステムプロキシを区別する
ローカルのSOCKSインバウンドは、アプリからのプロキシリクエストを受け付けます。一方、システムプロキシは、OSの設定に従うアプリをこのローカルポートへ誘導します。両者は別々の設定です。普段のブラウジングでは、まず「システムプロキシを自動設定」を有効にします。接続先によってプロキシ経由かどうかを変える場合は、PACモードを確認してください。ターミナルや個別にプロキシを指定したブラウザーは独自の設定を使うことがあるため、メニューバーの表示だけでは接続状況を判断できません。ページを開けない場合は、ローカルポート、システムプロキシの接続先、使用中のサーバーの状態を順に確認しましょう。ノードを何度も切り替えるより、原因を特定しやすくなります。
{
"inbounds": [{
"listen": "127.0.0.1",
"port": 10808,
"protocol": "socks",
"settings": { "auth": "noauth" }
}]
}
ドメインと接続先に応じて通信を振り分ける
ルーティングルールは、条件に一致した通信を指定のアウトバウンドへ振り分けるもので、サーバー設定を置き換えるものではありません。一般的には、まず明示的なダイレクト接続先のドメインやプライベートアドレスを処理し、残りのリクエストをデフォルトのアウトバウンドへ送ります。ルールは上から順に評価されるため、範囲の広いルールを先に置くと、より具体的なルールより優先されることがあります。編集前に、カーネルが必要なジオデータを読み込んでいるか、ルールで参照するアウトバウンドのタグが存在するかを確認してください。Webサイトとアプリで結果が異なる場合は、同じローカルインバウンドを経由しているかも確認しましょう。クライアントを経由しない通信には、これらのルールは適用されません。
{
"routing": {
"domainStrategy": "AsIs",
"rules": [{
"type": "field",
"domain": ["geosite:private"],
"outboundTag": "direct"
}]
}
}
サブスクリプションの配信元とサーバー選択を分けて管理する
サブスクリプショングループには更新元が保存され、グループ内のサーバー一覧には更新後の結果が表示されます。URLを追加したら更新を実行し、一覧にサーバーが表示されたことを確認してから、使用するサーバーを選択します。複数の配信元を管理する場合は、どの一覧か見分けやすい名前を各グループに付けましょう。更新によってサーバー名や並び順が変わることがあるため、一覧の位置だけで使用中のサーバーを覚えるのは避けてください。取り込みに失敗したら、URLが完全か、応答内容がクライアント対応の形式かを確認し、その後ネットワーク接続を確認します。サブスクリプションURLを単一サーバーの設定として取り込まないようにしてください。
サブスクリプショングループ:作業環境
サブスクリプションを更新 → サーバー一覧を確認 → 使用するサーバーを選択
サブスクリプションの配信元とローカルのルーティングルールは個別に管理
システムプロキシを参照しないアプリに対応する
TUNモードは仮想ネットワークインターフェースを使い、条件に合うシステム通信を取り込みます。システムプロキシに従わないアプリも対象にしたい場合に便利です。通常のシステムプロキシとは適用範囲が異なり、追加のシステム権限が必要な場合もあります。有効にする前に通常のプロキシ接続が動作することを確認し、使用中のOSに対応したTUN設定とルーティング項目を確認してください。有効にした後、LAN内の機器へ接続できなくなった場合は、サーバーのプロトコルを変更するのではなく、プライベートアドレス、DNS、除外ルールを優先して確認します。使用を終えたらクライアントでTUNを無効にし、OSのネットワーク設定が想定どおりに戻っているか確認してください。
接続確認の順序:
通常のシステムプロキシ → DNS設定 → TUN仮想インターフェース
LANへのアクセスに問題がある → プライベートアドレスのルーティングを確認
クライアント画面と実行カーネルの役割
v2rayNではサブスクリプション管理、サーバー選択、プロキシモードなどを画面上で操作し、実際のプロトコル処理は選択したカーネルが担います。XrayとV2Flyは関連しながらも、独立して保守されているカーネルの系統です。プロトコルやトランスポート設定が使えるかどうかは、カーネルの対応状況とクライアントの設定画面によって異なります。カーネルを切り替える前に現在使えている接続方法を記録し、切り替え先が既存のサーバーパラメーターに対応しているか確認してください。その後、関連サービスを再起動して接続を検証します。起動エラーが発生した場合は、システムプロキシのアイコンだけを見るより、クライアントログに記録された項目やプロセスの問題を確認するほうが原因を絞り込めます。
クライアント:v2rayN
カーネルの選択:Xray / V2Fly
確認の順序:プロトコル対応 → 設定項目 → 起動ログ